毎日続くごはん作りは、子育て中のママにとって思っている以上に時間も気力も奪われる家事のひとつです。特に子どもが小さい時期は、食事のリズムがずらせないことも多く、「気づけば1日の大半がキッチンにいる…」なんてことも珍しくありませんよね。
そんな慌ただしい毎日の中でも、ちょっとした工夫でキッチン時間は驚くほど軽くできます。この原稿では、実際に私が実践して効果のあった“キッチン時短のコツ”を、ムリなく続けられる形で紹介しています。
それでは、さっそく見ていきましょう。
忙しいママほど“キッチンの時短”が効く理由
子どもが小さい時期は、1日の中で“ごはんに関わる時間”が想像以上に多いですよね。朝ごはんの準備と片づけが終わったと思ったら、すぐにお昼。そのお昼をなんとか済ませても、休む間もなく夕方にはまた献立を考えてキッチンに立つ…。まるで終わりのないループのように感じる日もあるのではないでしょうか。
私自身、2児のママとして育休中も在宅ワーク中も、常に頭のどこかで「次の食事どうしよう…」が回っている生活でした。特に子どもが小さいほど食事の時間はずらしにくく、機嫌にも直結するため、タイミングを逃せないプレッシャーがありますよね。
そんな日々の中でふと気づいたのは、時間を奪っている正体は“調理そのもの”ではないということ。実際には、段取りを考えたり、冷蔵庫から食材を探したり、使い終えた道具を洗ったり…こうした“周辺作業”に多くの時間と気力が持っていかれていました。
そこで一念発起し、キッチンの動線や仕組みを徹底的に見直したところ、料理に対する心理的ハードルが驚くほど軽くなったんです。「今日のごはん、どうしよう…」の憂鬱が減り、1日の流れもスムーズに。時短は単なるテクニックではなく、ママの心の余裕を取り戻すための大切な仕組みなんだと実感しました。
ここからは、私が実際にやって効果があった時短アイデアを詳しく紹介します。難しいことは一切ないので、まずはできそうな部分から取り入れてみてくださいね。
準備を短くするための「下ごしらえルール」
料理にかかる時間の大部分は、意外にも“下準備”。包丁とまな板を出し、野菜を洗って切り、必要な調味料を揃えて…という一連の流れは、小さなタスクの集合ですが、積み重なるとズシッと重くのしかかります。
そこで私が取り入れたのが、“準備の工程を先にまとめて終わらせる”という下ごしらえルール。これを習慣化すると、調理に入るまでのスピードが驚くほど早くなり、「よし、作るか!」という気持ちになりやすくなりました。
① 野菜は“とりあえず切って冷蔵庫へ”
買い物から帰ったら、疲れていても最低限「洗って切る」だけやってしまいます。ここを先に済ませておくと、平日の料理が格段にスムーズに。
たとえば、
- にんじん → 千切りまたは薄切り(きんぴら・炒め物・味噌汁に万能)
- 玉ねぎ → みじん切り or スライス(炒め物・スープ・カレーにすぐ使える)
- 小松菜 → 食べやすい長さにカット(下茹で不要でサッと調理に投入できる)
これらをジッパーバッグに入れておくだけで、次回の料理は“鍋に入れるだけ”。調理開始までの時間が圧倒的に短縮され、「今日は疲れた…」と思う日でもごはん作りに取りかかりやすくなります。
② ひき肉は“下味冷凍”でメインが一瞬で完成
ひき肉はアレンジ自在で便利ですが、調味料をその都度測ったり味を調えたりするのが少し手間ですよね。そこで、しょうゆ・酒・みりんを軽く混ぜた下味をつけて冷凍しておくと、忙しい日の強い味方に。
使うときは 解凍して炒めるだけ でメイン料理が完成します。例えば、
- 甘辛いそぼろ丼
- 子どもが喜ぶうどんの具
- 野菜と合わせて炒め物
と、幅広いメニューに即応。味がすでに決まっているので、失敗が少ないのも嬉しいポイントです。
③ 汁物は“2日分まとめて作る”
特に味噌汁は、具材を切りそろえて出汁を沸かし、味噌を溶いて…と毎回作るのは意外と大変です。そこで我が家では 2日分をまとめて作る のが定番になりました。
翌日は鍋を温め直すだけなので“ゼロから作る”のに比べて大幅な時短に。子どもの離乳食や幼児食にも応用しやすいので、忙しい平日にすごく助かります。
調理を早くするキッチン配置と道具選び
時短調理を成功させるために大切なのが、キッチンの“動線”と“道具の選び方”。料理がスムーズに進まない背景には、実はモノの位置がバラバラだったり、使いづらい道具を無意識に使い続けていたりすることが多いんです。
キッチンは毎日使う場所だからこそ、少し工夫するだけで時間も気持ちもぐっとラクになります。ここでは、私が実際に試して効果が大きかった配置と道具選びのポイントを紹介します。
① よく使うものは“手前・低いところ”に置く
調理で頻繁に出番があるものは、取り出しやすい位置に集めることで動きが劇的に少なくなります。特に、以下のようなアイテムはコンロ付近にまとめておくのが◎。
- フライパン
- 菜箸
- ボウル
- スパチュラ
以前の私は、キッチンのあちこちに道具が散らばっていて、「あれ?菜箸どこ?」「ボウルどこにしまったっけ?」と毎回探す小さなストレスを感じていました。
しかし、よく使うものを“手前・低いところ”の引き出しに集約するだけで、無駄な動きが激減。探す時間がゼロになるだけで、調理のテンポがかなり変わります。
② 調味料は“出しっぱなしでも整って見える”収納に
毎日使う調味料は、しまい込むより“見える収納”の方が時短に直結します。ただし、出しっぱなしだと生活感が出てしまうという悩みもありますよね。
そこでおすすめなのが、以下の2ステップ:
- 小さめの容器に詰め替える
- コンロ横にトレーでまとめる
砂糖・塩・みりん・醤油などを小ぶりの容器に移し、トレーにまとめて置くだけで、一気に“整って見える”キッチンに。必要なときに片手でサッと取れるので調理スピードもアップします。
見た目がスッキリすると、「料理するぞ」という気持ちの切り替えがしやすくなるのも嬉しいポイントです。
③ キッチン道具は“少数精鋭”にする
実は、時短に一番効いたのは“道具を減らす”ことでした。料理が苦手に感じる理由のひとつに「モノが多くて迷う・探す・しまうのが大変」ということがあります。
私自身、以下のような道具は手放しても困りませんでした:
- たくさんのサイズ違いの鍋
- 使っていない計量カップ
- たまにしか使わないカッター類
逆に、買ってよかった“時短三種の神器”はこちら:
- 大さじ小さじ一体型スプーン(測る手間が激減)
- 深めのフライパン(炒め物も煮込みも一台で完結)
- シリコンヘラ(こびりつきを取るのが早く、洗い物もラク)
「もっと早く買えばよかった…!」と心から思うほど、毎日の料理がスムーズになりました。道具選びは、時短の大きなカギになります。
洗い物を減らすための小ワザ
料理の負担を大きくしているのは、実は“洗い物の量”。どれだけ調理が早く済んでも、シンクに山盛りの洗い物を見ると気力が削られますよね。
洗い物を減らす工夫を取り入れるだけで、料理への心理的負担がぐっと軽くなります。私が実践して効果があった小ワザを紹介します。
① 調理工程で“使う道具を減らす”
調理で使うアイテムを意識的に減らすと、洗い物は驚くほど少なくなります。例えば、
- まな板は大1枚だけで完結
- ボウルは金属1つと耐熱1つに固定
- 電子レンジ調理を活用して鍋の出番を減らす
これだけで、調理後のシンクがスッキリ。精神的にもかなりラクになります。
② ワンプレートごはんにする
お皿の数を減らすのは、洗い物削減の王道テクニック。ワンプレートは「映える」よりも「ラク」を優先でき、料理に対するハードルがぐっと下がります。
我が家では子ども用プレートを導入したところ、洗い物がなんと3割減。食事後の片づけが一気に短くなりました。
③ キッチンペーパーを上手に使う
揚げ物や炒め物の油ハネ対策に布巾やキッチンマットを使うと、結局それを洗う手間が発生してしまいます。そこで、キッチンペーパーを敷いておくだけで後片づけが劇的にラクに。
油汚れの拭き取りにも使えるので、コンロ周りの掃除時間も短縮できます。
まとめ
時短のコツは、努力や根性ではなく、
“手間のかかる部分を仕組みで減らすこと”
でした。
-
下ごしらえを少し見直す
-
よく使う道具を手前に集める
-
道具を減らしてシンプルにする
-
洗い物が増えない方法を選ぶ
これだけで、ごはん作りの負担はかなり軽くなります。
2児ママとして、時間と気持ちの余裕をどう作るかは毎日の課題でしたが、
キッチンが快適になると生活全体が回りやすくなる
と感じています。
「料理が苦手…」「ごはん作りがしんどい…」という方ほど効果を感じられるはずなので、できそうなところから試してみてください。


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