毎日の献立づくりにストレスを感じていませんか?
家族の健康を考えながら、好き嫌いにも気を配り、できれば時短で、なおかつマンネリにならないように…と、私たちが夕方に背負っている“見えない負担”は想像以上に大きいものです。
私は2児のママとして、毎朝の支度・保育園の送迎・仕事・家事が重なる日々の中で、いちばんつらかったのが 「今日のごはん、何にしよう…」 という終わらない悩みでした。
料理そのものよりも、実は“決める”ことがいちばんしんどい。これは多くの家庭が共通して抱える問題です。
そんな私がたどりついたのが、「献立をサイクル化する」=毎日考えない仕組みを作ること。
これを取り入れた瞬間、献立ストレスが驚くほど軽くなり、夕方のイライラが激減しました。
この記事では、私が実際に試して効果のあった献立サイクルの作り方や、忙しい日を助けてくれるストックごはん、日々をラクにする工夫を詳しく紹介します。
「今日何作ろう…」の呪縛から卒業したい方は、ぜひ参考にしてみてくださいね。
献立を考えるストレスの正体
毎日のごはん作りは、ただ料理をするだけの作業ではありません。ほとんどのママが共通して抱えるのが、**「何を作るかを決めることそのものがつらい」**という悩みです。実際、私自身も2児のママとして日々痛感してきました。
夕方、子どもがぐずり始めて気力も体力も尽きかけているタイミングで、頭の中にはこんな声がぐるぐる回ります。
- 「今日何を作ろう…?」
- 「昨日と同じメニューだと文句言われるかな…」
- 「買い物に行く余力が残ってない…」
この“考える作業”こそが、ごはん作りのストレスの正体なんですよね。
実際にごはん作りを分解すると、これだけの工程がセットになっています。
- メニューを考える
- 買い物リストを作る
- 食材を買う
- 調理する
- 食べさせる
- 後片付けする
つまり、料理は「作る」だけでなく、考える・判断する工程が非常に多い家事なのです。特に夕方は脳が疲れて“判断力が下がる時間帯”と言われています。そこに子どものぐずりが重なると、さらに集中できず、料理に取りかかるまでがとてつもなく重くなるのです。
そこで私が注目したのが、「毎日考えないようにする仕組み作り」。それが 献立のサイクル化 でした。毎日の献立を「考える」から「決まっている」に変えるだけで、想像以上に心が軽くなるのを感じました。
今では、「あの頃もっと早く取り入れておけばよかった…!」と本気で思っています。それほど効果のある方法なんです。
筆者が試して落ち着いた献立サイクルの作り方
私がたどりついたのは、“1週間のテーマを固定する”献立サイクルです。曜日ごとに大まかなジャンルを決めておくことで、毎日の判断労力を一気に減らすことができます。
① 我が家の一週間サイクル例
- 月曜日:丼もの(親子丼・牛丼・野菜丼 など)
- 火曜日:麺メニュー(うどん・パスタ・焼きそば)
- 水曜日:焼くだけメニュー(焼き魚、グリルチキン)
- 木曜日:カレー or シチュー
- 金曜日:冷凍庫消費デー(餃子、冷凍唐揚げなど)
- 土曜日:大皿料理(ホットプレート、鍋など)
- 日曜日:外食 or ありもの整理日
これ、本当にラクです。
「火曜日だから麺で決まり」
「木曜日はカレーの日。迷う時間ゼロ」
こんなふうに、“考える工程”がほぼ消えるんです。選択肢が減るだけで、精神的な負担は大きく下がります。
② 固定メニューの4つのメリット
- 買い物リストが作りやすい
ジャンルが決まっているので、買うものも自然と絞られます。 - 食材の使いまわしがしやすい
余った野菜を翌日のメニューに組み込みやすく、食材ロスが激減。 - 子どもが“だいたいの流れ”を覚える
「今日は麺の日だよ〜」と言うと、流れがわかるのでスムーズに行動してくれることも増えました。 - 調理工程をルーティン化できる
段取りが定まるので、調理スピードが自然とアップします。
③ 無理に7日分を決めなくてOK
忙しい週や予定が多いときは、
- 月〜木だけ固定
- 金〜日はフリー運用
というように“ゆるくサイクルを組む”だけでも負担が劇的に減ります。
大切なのは、毎日ゼロから献立を決める負担をなくすこと。
忙しい日に助かる“ストックごはん”の活用法
献立サイクルをスムーズに回すために欠かせないのが、ストックごはんの存在です。忙しい平日や、子どもが体調不良でバタバタしている日、仕事で帰りが遅くなった日など、「今日はもう何も作れない…!」という場面は必ずあります。そんなときに“何かしらすぐ出せる食材”があるだけで、精神的な余裕がぐっと広がります。
ここからは、我が家で実際に活用しているストックの種類と、使いこなしのコツを詳しくご紹介します。
① 冷凍ごはんストックは“主食の保険”
我が家では、時間があるときにごはんを多めに炊き、以下のように小分けにして冷凍しています。
- 小分けの白ごはん(大人用)
- 小さめサイズのおにぎり(子ども用)
これが本当に便利で、主食が確保できているだけで、食事づくりのハードルが一気に下がります。
「おかずは何とかなるけど、ごはんがない…!」という焦りが消えるだけで、夕食準備のストレスが大幅に減ります。子どもが小腹を空かせたときのおやつにも使えるので、万能ストックです。
② 冷凍できる“作り置きおかず”は時短の味方
我が家でよく登場する冷凍おかずはこちら。
- ミートソース
- カレー(翌週用の回しストック)
- 鶏そぼろ
- ハンバーグのタネ
ポイントは、「料理の完成形」だけでなく「途中段階のタネ」も冷凍すること。たとえばハンバーグは、成形した状態で冷凍しておけば、忙しい日は焼くだけで一品完成します。鶏そぼろも、解凍するだけで丼ものに使えるため“献立の保険”として非常に優秀です。
冷凍ストックが数種類入っているだけで、“今日はこれでいいや”という安心感が生まれます。
③ カット野菜で“切る工程”をゼロ化
料理の中で最も時間と体力を奪うのが「野菜を切る工程」。特に夕方のバタバタした時間帯に、まな板と包丁を出して、野菜を切って、片付けて…という作業は本当に重いものです。
我が家では、買い物から帰ったらすぐに次のように分けています。
- キャベツ → 千切り
- にんじん → 細切り or いちょう切り
- 玉ねぎ → スライス
これらをジップ袋に入れて冷蔵保存するだけで、夕飯準備は格段にラクになります。**“切る作業が無いだけで料理のハードルが下がる”**というのは多くのママが口を揃えて言うこと。時間がない日の救世主です。
④ レトルト食品は“時短の味方”。罪悪感は不要
我が家で常備しているのは、以下の時短食品たちです。
- レトルトカレー
- 市販パスタソース
- 冷凍うどん
- 冷凍野菜(ブロッコリー・ほうれん草・ミックスベジタブル)
これらは「疲れている日はこれでOK!」という心の逃げ道になります。ママが機嫌よくいられることこそ、子どもにとっても家庭にとってもプラス。無理してイライラしながら料理するより、レトルトでサッと済ませたほうが、ずっと健全でハッピーな食卓になります。
献立サイクルに慣れるためのコツ
献立サイクルはとても便利な仕組みですが、最初は「本当にこれで大丈夫?」と不安に感じる人も多いです。私自身も、最初の一週間は「こんなにラクでいいの?」と落ち着かない感覚がありました。
でも続けてみてわかったのは、**献立を固定することは決して手抜きではなく、生活リズムに自然と馴染む“仕組みづくり”**だということ。ここでは、サイクル化にスムーズに慣れるためのポイントをご紹介します。
① まずは3日間だけ固定してみる
いきなり1週間分すべてを固定しようとすると、逆にハードルが上がります。まずは次の3日間だけ固定するのがおすすめ。
- 月曜:丼
- 火曜:麺
- 水曜:焼くだけ
これだけでも、献立の負担が驚くほど軽くなります。3日固定できたら、次は4日、5日…と少しずつ広げていけばOKです。
② “夫と相談しなくていい献立”にする
献立を決めるときに夫の好みを毎回確認していると、その工程だけで疲れてしまいます。もちろん家族の好き嫌いは大切ですが、毎日の運用はママ主導で決めてしまうほうが長続きします。
家庭内の小さなストレスを減らすためにも、献立サイクルは“ママがラクになること”を最優先にしてOKです。
③ 子どもが食べやすいメニューを中心にする
乳幼児がいる家庭では、大人が子どもに合わせるほうが結果的にスムーズです。大人メニューを子ども向けにアレンジするより、**“最初から子どもが食べられるメニューに寄せる”**ほうが手間もストレスも減ります。
シンプルな味付けなら大人もアレンジしやすく、家族全員が無理なく一緒に食べられる献立になります。
④ 常備しておく食材リストを作る
献立サイクルは、“常にある程度の材料が家にある”ことでスムーズに回ります。
私はスマホのメモに、次のような「絶対切らさないリスト」を作っています。
- 牛乳
- 卵
- 豆腐
- うどん
- ミックス野菜
これを固定でメモしておき、少なくなったらその場で補充。シンプルですが、買い忘れがなくなり、食事づくりの安定感もアップします。
まとめ|献立を固定化するだけで家事が劇的にラクに
献立サイクルは、「手抜き」でも「ズボラ」でもありません。これは、毎日忙しいママが無理なく家事をこなすための “判断の負担を減らす仕組みづくり” です。料理は作業そのものよりも、実は“考える工程”が心身のエネルギーを奪います。だからこそ、その部分を仕組み化してしまうことが、家事の時短にも、心のゆとりにも大きくつながります。
この方法を取り入れると、次のような効果を実感できます。
- 一週間でテーマを固定すると、迷う時間がゼロに近くなる
- ストックごはんがあるだけで「何も作れない日」に安心感が生まれる
- 切る作業を減らすだけで夕方の負担が激減する
- レトルトや冷凍食品を取り入れることで、親の心の余裕が保たれる
- まずは3日固定するだけでも、献立ストレスが大きく減る
私自身、2児ママとして、仕事・育児・家事のすべてが重なり合う時期は「毎日のごはん作り」が心の負担としてのしかかっていました。
でも、この献立サイクルを始めてから、食事づくりが “悩みのタスク”から“自然と回る流れ作業” へと変化していったのを強く感じています。夕方に余裕が生まれたことで、子どもに優しく接することができたり、自分の時間が少し持てるようになったりと、生活全体に良い変化が生まれました。
料理が好きな人も苦手な人も、忙しい家庭もゆったり過ごしたい家庭も——献立サイクルはどんな家庭にも応用できます。
まずは今日から、できるところだけでも、気軽に取り入れてみてくださいね。きっと「もっと早くやればよかった!」と思えるはずです。


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